業務案内|中央総合会計

    会計・経営リポート コラム

    【どばんけ】

    「はんけ」は、八丈島で使われている島言葉で「他人を喜ばせることを自分の喜びとする人」の意味でそれのすごいのが「どばんけ」だそうです。
    平成20年八丈島と羽田とを結ぶ最終便が低気圧の影響で欠航、翌日も全便が欠航し多くの観光客が延泊を強いられました。
    その時、島の「どばんけ」達が「欠航流人の宴」を催し島の名産を使った手料理を振る舞い(もちろん無料で)接待しました。島に取り残され雨にたたられ意気消沈していた観光客は島の人情に触れ気分も一転「今までの旅の中で一番の思い出」と皆感動し、もう一度島に戻ってきたいと思ったそうです。
    最近、経営学や経営戦略の本を読んでいて違和感を感じることが多くなりました。
    人は本当に同じ品質なら安い物を買うのか?同じ価額なら品質の良い物を買うのか?物には機能的価値だけはなく情緒的な価値があり又、価額で比較できない付加価値があるというマーケティングやブランディング、デザインなどの経営学の話ではありません。
    会議でよく何を言ったのかではなく、誰が言ったかによって議論が決まるということがあります。それと同じく「誰から買うのか」に近いのかもしれません。性格が良くこういう人(会社)は永続してもらいたい。地域のために尽くしている人(会社)、困ったときに助けてもらえる人(会社)、最近では環境に配慮したり低開発国の労働者を搾取しない会社など・・・。少し大げさになりましたが、地域で商いをし成長するためには経営学や経営戦略論より「どばんけ」に通じる人間性が一番必要なのではないかと最近思っています。

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