業務案内|中央総合会計

    会計・経営リポート コラム

    【クリスタルインテリジェンス】

    私たちは母の胎内で単細胞から人間に進化する 25 億年余りのプロセスをわずか 280 日前後で達成し生まれています。その中で脳も 周りの環境からあらゆるものを吸収して発達し続けます。人間の脳は単純な情報処理能力や記憶力については 17~18 歳をピークに年々 低下していくと言われています。しかし脳には逆に年齢を重ねることで成長する部分があるようです。脳は非常に可塑そ性の高い器官で、 私たちの脳は毎日、新しく起こる環境の変化に対応し変化しているようです。例えば、新しい仕事に意欲を持って取り組むとするとまず、情 報収集や調査によって知識をインプットしてその後それを整理、蓄積、加工し最後にアウトプットします。その 中で仲間と議論を交わし、新しい価値観に触れたりして刺激を受け、アウトプットした自分の判断基準を確認したり見直したりし ます。このような活動の中で協働の喜びを感じるとともに達成感と充実感を得ると同時に自分の脳を変化させることになります。 私たちの脳内では、こうした活動を通じて常に神経細胞が生まれたり、記憶の回路が新しく組み変わったりしているようです。

    専門的な話になりますが脳の結晶性知能と統括的知能と呼ばれる部分は情報処理能力や記憶力とは逆に 40 歳ぐらいから伸びると 考えられており、この2つが俗にいう本当の意味での知恵や頭の良さといわれています。脳科学で「クリスタルインテリジェンス」と呼ばれ るこのような知力は複雑な問題を目の前にしたときにこれまで培ってきた知識や経験を結集してその本質を捉え適切な答えを導き出す 力、あるいはそれを簡単な言葉で説明する能力といえます。
    仕事を楽しみ、仲間と議論し、時には対立する中で脳は成長し続け ます。変化を恐れず、新しい経験ができることに喜びを感じ、チャレンジし続け感謝と共に仲間と協働し続けることが大切ですね。
    いくつになってもクリスタルインテリジェンスを成長させ続けましょう。

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